英字新聞・洋雑誌
英字新聞や洋雑誌は、最新の情報を吸収しながら英語力も向上出来る、正に一石二鳥の効果が得られる優れものであり、大いに活用したいものです。特に上級者の方で、まだ利用されてない方がいらっしゃいましたら、是非活用されることをお勧めします。
挫折しやすい初・中級者
但し、初・中級者にとっては、少し敷居が高いと感じられるかも知れません。と言うのも、英字新聞や洋雑誌の場合、英会話のテキストブック等と違って、語句の注釈や解説等何も無く、自力で読み解いて行かねばならないからです。
特に初級者の場合には、辞書を引き引き読まなければならないことになってしまい、中々スムーズに読み進めず、嫌になって止めてしまうといったパターンを辿りがちです。
本当は、分からない語句に遭遇しても、その都度いちいち辞書を引かずに、ある程度そのまま読み進んでから、キーワード的な重要語のみ辞書で確認するといった方法が好ましい訳ですが、知らない語句が余り多い場合には、それも限度があります。
英字新聞や洋雑誌の定期購読に関してよく耳にするのは、最初は意気込んで臨んだものの、ごく一部しか読まない(読めない!?)うちに次の号が届き、その内に、読んでないものが山と積まれて、うんざりして止めてしまうという話です。これは本当によくある挫折のパターンですね。
これがもし一冊の単行本であれば、一時中断することがあっても、再スタートの折には、栞を挟んだところから再び読み始めれば良い訳ですが、定期購読の場合はそうは行きません。有無を言わさず次から次へと送られて来て、いつの間にか又、資源ごみの束の出来上がりという結末に・・・(笑)。
準備段階としてのウィークリー紙やダイジェト誌等
そこで、初・中級者の場合、いきなり英字新聞や洋雑誌に取り組む前に、次の様なものから始めてみることをお勧めします。これらがスムーズに読みこなせる様になってから、徐々に英字新聞等へ移行して行くなり、或いは、平行して読んで行くなりされたら良いのではないかと思います。
(1)ウィークリー紙
英字新聞については、初・中級者にお勧めなのが、ウィークリー紙です。日本の新聞社の発行している英字新聞については、読売、朝日、毎日、日経、ジャパンタイムズ等の各紙に、それぞれウィークリー紙があり、いずれも注釈付きなので、初・中級者の方も、辞書無しに気楽に読めることと思います。週一回のペースであれば、忙しい人でもなんとか読みこなして行けるのではないでしょうか。
特に初級者の方にお勧めなのが、ジャパンタイムズ社の「ST」です。これは、ウィークリー紙の中でも、とりわけ文体が平易で、内容も学生を始めとして初級者にも取り組みやすく、映画、音楽、芸能、スポーツ等にも紙面を十分とってあり、若い人にも取り組みやすく読みやすい構成になっています。その他、楽しく続けられそうな色々な工夫が凝らされていて、挫折しやすい人でも続けて行けるのではないかと思います。
(2)月刊、隔月刊、季刊、半年刊のダイジェスト誌等
それでも尚、超多忙であるとか、読むのが遅い等の理由から、どうしても、読まないままドンドン溜まっていってしまうという方もおられることでしょう。それでしたら、月間とか半年に一度とかといった刊行物もありますので、取り敢えず、それらをご利用されては如何でしょうか。
いずれも語句の注釈や解説が付いており、しかも対訳になっているので、初・中級者の方も比較的抵抗無く読んで行けるのではないかと思います(参考までに値段を記載したものもありますが、今後変更になる場合もあるかも知れませんので、御了承おき下さい)。
月刊誌
月一回発行のものとしては、「茅ヶ崎方式・月刊英語教本」がお勧めです。
茅ヶ崎出版、毎月1日発行、840円
副題:The Latest NEWS in English
CD別売
隔月刊誌(年6回発行)
隔月刊のものとしては、「NEWS DIGEST」がお勧めです。
創刊号(2006年春季号)からしばらくは季刊でしたが、2007年から隔月刊に変更されました。
ジャパンタイムズ社、1,050円
CD一枚付き
半年刊誌(年2回発行)
半年に一回発行のものとしては、「ジャパンタイムズ社説集」がお勧めです。文字通り、半年間の社説の内で取捨選択して、論説文の書き方のお手本として活用している人もいる位、洗練された文体で書かれています。
ジャパンタイムズ社、半年一回(上半期・下半期分として)発行、1,260円
正式タイトル:The Japan Times 社説集
CD一枚付き
季刊誌(年4回発行)
それでもまだ敷居が高いとお思いの方にお勧めなのは、「ニュースダイジェスト・ビギナーズ」です。本書の和訳部分は敢えて直訳調で書かれています。英文を(頭の中で日本語に訳してではなく)英文のまま理解する習慣を付ける為には最適な工夫だと思います。
ジャパンタイムズ社、2007年7月創刊、年4回(1月、4月、7月、10月)発行(創刊時半年刊を予定、後に年4回に変更) 1,050円
CD一枚付き
これらの場合一冊の本になっているので、書店でパラパラッとめくって内容を確かめてから、自分と相性の合いそうなものを選ばれると良いでしょう。
(3)その他
日本語を勉強中の外国人に重宝がられている雑誌に「ひらがなタイムズ」という月刊誌がありますが、これは対訳版の上、日本語全文の漢字にルビ(読み仮名)が振ってあるというものです。これを日本人が読んじゃいけないなんていう筈も無く、英語を学ぶ日本人にとっても大いに参考になると思います。文体も平易で読み易く、折角便利なものがあるのに、外国人しか利用していないのでは勿体ない話だ(笑)と思います。
株式会社ヤック企画、毎月発行、390円
正式タイトル:Hir@gana Times
それでも尚「買ってもどうせ積読(つんどく!)だけになるに決まっている(笑)」とおっしゃる少々自信喪失気味(!?)の方は、取り敢えず無料の"Metropolitan"(中・大型書店等に置いてあります。)を手にとって、興味の有りそうなところを拾い読みしてみることから始めてみては如何でしょうか。
英字新聞の日刊紙に挑戦
上記の「2」で紹介しましたウィークリー紙やダイジェト誌等が比較的楽に読みこなせる様になられた方は、愈々英字新聞の日刊紙に挑戦されると良いでしょう。本来なら、国際的にも高い評価を得ているNew york TimesとかWashington Postとかを購読されれば、世界中の生の情報に接することが出来るので、より好ましいと言えます。
しかし、初・中級者の方には、日本の日刊紙を発行している新聞社の英字新聞を購読することから始めることをお勧めします。何故なら、日本で起こっている出来事が中心になっている為、日本語の新聞やテレビ・ラジオ等で既に内容を知っていて、内容に入って行き易く、理解が速いからです。
上級者向けのタイム、ニューズウィーク、初・中級者向けのリーダーズ・ダイジェスト
英語の雑誌と言えばタイム(TIME)、ニューズウィーク(Newsweek)等の名前を思い浮かべる方も多いかと思います。これらは全世界で読まれている国際的な一流誌で、購読しているだけでインテリと思われる位、格調が高く文体も洗練されており、これらをスラスラ読める様になることを目標にしているエリートビジネスマンも結構いらっしゃるとの噂もよく聞きます。
確かにタイム、ニューズウィーク等の一流誌を読むことは、英語の究極的な勉強法であるとの主張も耳にしますし、それも一理あるとは思いますが、タイムにしてもニューズウィークにしても、ハッキリ言って、かなり実力のある上級者向けと言って良いと思います。
と言うのも、実はタイムとかニューズウィークを辞書を引かずにスラスラ読めるなんていう人は、上級者の中でもごく限られた、かなり実力のある人なんです。普通の人が何度もトライしては挫折してしまうのは、当たり前といえば当たり前の話なのです(トライして玉砕した経験をお持ちの方も安心して下さい)。
まず使用される語彙からして、かなり高水準です。普通のペーパーバックなら辞書なしになんとか読めるという程度の人にとっても、タイムとかニューズウィークを初めて読むと、知らない単語が次々と登場して来て閉口してしまうと言います。
使用語彙数が1万語以上といったプロの翻訳者等の方にとっても、十分に手応えのある代物で、否、ネイティブスピーカーにとってさえ、未知の語句に遭遇すると言われている位なんです。なんと、知っている語彙数がたとえ何万語、何十万語だとしても、未知の語句に出会うというのです。というのは、独自の造語も散りばめられているからという訳です。
タイムにしてもニューズウィークにしても、上述の通り語彙の点はもとより、文章そのものも、ネイティブのインテリ達の知的欲求をも満たし得る、洗練された文体や表現方法に満ちており、上級者にとっては参考になることが多いと思います。しかし、初・中級者には少々難しいと感じられるかと思います。
そういう意味では、初・中級者にはリーダーズ・ダイジェスト(Reader's Digest)をお勧めしたいと思います。これはご存知の通り、小説や読み物等を読み易く簡潔に要約しつつ書き改めて一冊に纏めた月刊誌です。オリジナル作品のリライト版ばかりでなく、中には独自の取材に基づく記事も掲載されていて、興味深く読み進められる工夫が随所に見られると思います。
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