洋楽
(一般的に「洋楽」と言った場合、クラシック等の楽器演奏のみの音楽も含んで指している場合も多いのかも知れませんが、ここでは、ジャズ、ロックに代表される様な、歌のある音楽に限定して述べさせて頂きました。)
ネイティブ並みの発音等にウットリ
たまに、普通に日本語を喋っている純然たる日本人でありながら、何故か英語の発音等がすごくうまい人に遭遇することがあります。こういう人が流暢に英語を話しているのを聞くと、ネイティブ並みの綺麗な発音、アクセント、イントネーション等に魅了されてしまうこともあるくらいです。
又、中には英語そのものは余り得意ではないのに(謙遜してそう言っているだけの人もいますが)、何故か発音等だけは、すごくうまいといったタイプの人に会ったこともあります。
この様なネイティブ並みの発音等の日本人は、帰国子女とか留学経験のある人とかだったら、"さもありなん"と思って納得しますが、そうではないにも拘らず発音等のうまい人に出会うと、この人は一体全体どんな勉強をして来たのかと興味を惹かれます。
中にはアメリカンスクール等に通っていたとか、ネイティブ・スピーカーから個人レッスンを長年受けているとかという人もいらっしゃいますが、そういう人は英語そのものも、かなりの水準に達していて、名実ともにネイティブスピーカーに近いと言えそうなので、ここでは除外して考えさせて頂きます。
これに対して、音楽大好き人間の中にジャズとかロック等に凝っている人がいて、いつも聞きながら英語でハモったり口ずさんだりしている内に、いつの間にかネイティブのような発音等が知らず知らずの内に身に付いて行ったという人もいます。
洋楽ファンに発音等の上手な人が多い訳
洋楽ファンに共通に見られる特徴として、耳に聞こえる音に忠実であるという点を挙げることが出来ると思います。普通の日本人が英語を読んだり話したりするときは、ローマ字読みに近い様な発音をすることが多く、このことが日本人特有の通じにくい英語の原因になっている訳です。
これに対して、洋楽ファンの方の多くは、耳に聴こえた通りに、同じ音声を忠実に再現しようとするので、知らず知らずの内に、ネイティブに近い発音を習得し易いことになるのだろうと思われます。
例えば、I want to・・・、を普通の日本人なら一語一語読み上げる様に、「アイ・ウォント・トゥ・・・」と言ってしまうところを、彼らは耳に聴こえる通りに、「アイウォナ・・・」と、ネイティブに近い感じに発音することが可能になる訳です。
幼少時から外国語に接していたという様な恵まれた環境に育った人でもない限り、外国語の正しい発音、アクセント、イントネーション等を習得するのが如何に困難であるかは、皆さん良く御存知の通りです。
中学生くらいの年齢になってからだと、日本語の音声認識パターンが完全に出来上がっている為、いくら発音等を良くしようと思って練習しても、日本語訛りになってしまうのは、止むを得ないことの様に思えて来ます。
しかし、洋楽ファンの様に、好きな曲を繰り返し聴いて口ずさんでいると、知らず知らずの内にネイティブに近い発音等が身に付いて来るものなんですね。
というのも、曲に合わせて歌おうとすれば、ローマ字読みの様な日本人特有の発音では字余りになってしまったりして、局のテンポに合わなくなってしまうので、いやが上にも聞こえた通りの発音等に自動的に(無意識の内に)軌道修正されて行くということなんです。
実は、この点が決定的に重要なのですが、本人の意識の上では、なにも発音等を良くしよう等とは少しも考えてはいなかったとしても、曲の自然なテンポに合わせて歌おうとしているだけにも拘らず、上記の様に、謂わば自動的に軌道修正されて行くというのが最大のメリットだと思います。
又、一般に発音等の練習の為には、同じフレーズを何度も何度も繰り返して練習することが要求されますが、そのこと自体、単調で退屈でもあり、苦痛を強いられる作業だと思います。従って、余程の忍耐力がない限り、続かないことが多いものです。
ところが、洋楽の様に曲に合わせて歌っている場合、自分の選んだ好きな曲を楽しく歌っている内に、知らず知らずのうちに(本人の意識とは関係なく)発音等が自動的に良くなって行くという有り難い副産物が得られるという訳です。
無意識の内に蓄積された会話表現
又、英会話の能力の習得の為には、理論を云々するよりも何よりも、同じフレーズを何度も何度も繰り返して練習することが極めて重要であり、その点の認識の甘い人が多かったり、分かっていても、中々続けられないというのが現状です。
この点に関しても、洋楽ファンはこれ又、無意識の内に、この条件をクリアしている訳です。本人の意識の中では、ただ自分の好きな曲を楽しく聴いて歌ったりしているだけなのかも知れません。
しかし、実際には繰り返し歌っているうちに、覚えようなんて一度も思わなかったとしても、知らず知らずの内に歌詞が記憶の奥深くまで浸透して行って、長期記憶の領域に蓄積されて行っているという訳です。
優れた洋楽の歌詞の中には、英会話に役立つ表現もふんだんに含まれていたりしますが、歌っている本人がそのことを別に意識してなくても効果として現れて来るものです。従って、極端な話、英語とか英会話とかを勉強するのが嫌いという人であっても、楽しく歌っている間に、色々な役立つ表現が身に付いていた等ということも生じ得る訳です。
洋楽ファンの仲間入り
だったら、私達も洋楽ファンになっちゃいましょう!(動機が不純で済みません)・・・純粋な洋楽ファンの方には御免なさい・・・
そう、余り苦労しないで、しかも楽しく、きれいな発音等やスムーズな英会話を習得したいと思ったら、洋楽を活用するのが意外と早道なんですね。自分の好きな曲を選んだら、それを繰り返し繰り返し何度も聴いて、なるべく聴こえた通りに、モノマネをするかの様に(別にモノマネスターみたいに声色を使わなければならない訳ではありませんが(笑))忠実に再現するつもりで歌ってみましょう。
洋楽のファンの方には、それこそ「釈迦に説法」になってしまいますので、これ以上言うことは有りませんが、これまで洋楽に余り興味がなかった方も、この際、趣味の一つに加えてみては如何でしょうか、と提案させて頂きます。
その際に歌詞カード等に、たとえ英語の歌詞の上辺りにカタカナのルビが振ってあったとしても、決してそのカタカナを見ずに、耳に聞こえて来る音声の通りに、そのまま真似をすることが肝心です。
※上記で度々「発音等」と述べていますが、それには、発音、アクセント、イントネーション、リズムその他の要素が含まれることを示しています。
メディア別一覧のページへ
