ビジネス
ビジネス英語の難しさ
(1)高度な内容
ビジネス英語に関しては、正確さ、迅速さ等が求められ、内容は他のジャンルと比較しても、かなり高度な水準が要求されます。NHKのテキストブックやその他の参考書類を見ても、上級者向けの内容のものが殆どです。この様に、高度な能力の要求されるビジネス英語の得意な人は、一般的に英語全般に関しても得意である場合が多いと言えそうです。
従って、仕事上の必要性等の理由からビジネス英語を習得する必要に迫られている人は止むを得ませんが、そうでない場合は、初級者の方なら、出来ることなら他の易しい分野からスタートして、順次高度な内容のものへと学習を進めて行き、ある程度の実力がついてから、ビジネス英語を始めた方が挫折をせずに済むと思います。
(2)専門用語・独特な表現
ビジネス英語に初めて取り組んだ人が、まず最初に面食らうのは見慣れない専門用語ではないかと思います。
しかし、これとても、無数にある訳ではなく、標準的な本を一通り読んで一巡すると、ある程度決まった語句や言い回しが繰り返し出て来ていることに気が付くと思います。その様に感じられて来たら後は速いです。
それでも難しいと感じられる方は、最初の内は思い切ってジャンルを絞って、なるべくなら自分の所属する部門に関係しているとか、自分の仕事に直接関連しているとかという様な用語や項目を中心にマスターしていくと、関心の高い分野だけに吸収も速いはずです。
その様な分野を一つ攻略して、自分独自の十八番(おはこ)としてしまいましょう。それが出来たら、その後それらをコアとして、その周辺分野へと徐々にジャンルを広げて行くという方法が、ビジネス英語習得への近道なのではないかと思います。
※上記の「先ず、自分の得意な分野を作って、それをコアにしてその周辺分野へと拡張して行く」という方法は、実は、英語学習全般についても言えることであると思っています。寧ろ、この方法こそ、挫折し易い人でも挫折せずにゴールへとより確実に到達出来る最善の方法であると確信しています。
英語が得意とされている人達と言えども、全てに完璧という人はむしろ稀で、例えば、文章を纏めるのは上手いけど、英会話は苦手であるとか、英会話が得意と言われる人でも、夜の接待は得意(笑)でも、ディベートやプレゼンテーションは苦手であるとか、人それぞれです。他の能力と同様に、英語に関しても先ず得意分野を固めて、次いでその周辺分野へと守備範囲を広げて行くのが効率が良い方法だと思います。
逆転の発想
経営者・管理者サイドの方(大きな組織では人事部であるかも知れません)は、各社員の特性を適確に見極め、各人の適性・能力に適した仕事を割り当てなければならない訳ですが、彼らとて神様ではないので、常に適材適所の人員配置がなされるとは限らず、時に判断が狂うことも有り得ます。
その様な場合に、社員の側では、割り当てられた職務に多少不満があったとしても、決して不平不満ばかりを言ってはいられません。逆にそれをチャンスと受け止めて、自己啓発の材料の一つ位の気持ちで、自分を磨く良い機会となり得る様に、真剣に取り組んで頂きたいと思います。
例えば、これまでプレゼンテーションなんて一度もやったことが無かったとか、苦手だったとかという人が、今回それをやらざるを得ない立場に立たされたとします。これをとんだ災難だと考えてしまう人は、それ以上の実力の向上は期待し難いでしょう。
しかし、これを新しいことを習得する良い機会だと捉えて、プレゼンテーションの基礎から勉強してみようと思って取り組む人は、仕事への熱意と真剣さが前者の人と比べたら桁違いに大きいことでしょう。それ故に、そういう人は、その能力の習得も早く、頭角を現すのも時間の問題ということになるでしょう。
十分な準備で乗り切ろう
同じ英語と言っても、旅行英語の場合等では、行き当たりばったりであっても、又たとえ直前の付け焼き刃的な準備しか出来なかったとしても、それでも結構何とかなるものですし、所詮、レジャーに過ぎない場合が多いでしょうから、たとえ少々間違いがあっても許される場合が殆どではないかと思われます。
それに対して、ビジネス英語の場合には、あくまで仕事として英語を活用する訳ですから、いい加減な気持ちで済まされる筈も無く、相手もあなたをプロとして見ているのですから、正に真剣勝負そのものと言えるでしょう。しかし、たとえそうだとしても、プレッシャーやストレスに押し潰されることなく実力を発揮する為には、日頃の研鑚が極めて重要な意味を有することになります。
例えば、外国人を交えての重要な会議が予定されているといった場合に、ぶっつけ本番で臨むのと、予め想定されるトピックスに関して議論になりそうな点について、質疑のやり取りとか自分からの提案・意見等を順序だてて発言出来る様に準備しておくのとでは、雲泥の差となって表れるでしょう。
話そうと思っている事柄を予め英語で書き取っておければ理想的ですが、その時間が無かったとしても、せめて議論の的になりそうなキーワードやその周辺のフレーズ等を英語でメモっておくこと位は、やっておいた方が当日の会議もスムーズに進行する筈です。
キーワードに該当する英語が直ぐに思い浮かばなかったとしたら、予め辞書や専門書で調べておけば、少なくとも、当日、発言の途中で行き詰ってしまうといった失態は避けられると思います。
初・中級者の方は、電子辞書等*を活用してキーワード一覧表を作っておくのも一法です。即ち、会議等の実際の場面で頻繁に登場しそうな語句でありながら、咄嗟に口から出て来ないと思われるものを日英対訳で一覧表にしておくのです。これを目に付く場所に張っておいて、折に触れて見る様にすれば、会議等の大事な場面で、必要な語句が即座に思い出せる様になります。
電子辞書等
(1)電子辞書
近年、電子辞書の進化も目覚しいものがあり、100を超えるコンテンツのもの(辞書・辞典等の搭載されている冊数が100を超えているもの)とか、音声の聞けるもの、等々も普通に見かける様になって来ました。更に、キーとかボタンの操作に慣れてない人でも、手書きで入力して使えるものまで登場しています。
【従来からある(紙の)書籍版の辞書と電子辞書との比較】
(a)書籍版の辞書の長所
- 書籍版の辞書で引いた時にアンダーラインや印を付けることによって、次回以降同じ語句を引いた時に、それらを何度も目にすることになることから、記憶に残り易いこと(視覚に飛び込んで来る情報の記憶への定着は思いの他大きいものです。)
- 耐久性があること・・・使いたい放題使っても、ボロボロになる迄には相当年月を要することでしょう(そこまで使い切れる位まで使えば、実力もかなりの水準に到達していることでしょうが、新品同然のままではまだまだ・・・(苦笑))
- 言うまでも無く、故障や電池切れなんか心配せずに大胆に(!?)使えること
(b)電子辞書の長所
- 小型で軽量なので、移動中や旅行・出張等にも携帯出来て便利であること
- (使い慣れれば)検索に時間が掛からないこと(パソコンのキーボードを使い慣れている方なら、配列がパソコンのキーボードとほぼ同じなので、一つの単語を2~3秒以内で引けることでしょう。)
- スペルの記憶があやふやな語句であっても、候補となる類似の語句を表示してくれるので、検索して探し当て易いこと
- 「ジャンプ」機能を用いて、複数の辞書、辞典・事典類を横断的に縦横無尽に調べられること・・・複数の辞書等を瞬時にシフトしながら検索出来る点は、この上なく有り難い特長だと思います。
- 「単語帳」の機能(メーカー、機種によって名称が若干異なるかも知れませんが)を用いて、覚えて置きたい単語や熟語をこの「単語帳」の中に記憶させて置けば、隙間時間等を有効活用することによって記憶の便に供し得ること
出先で使う時は電子辞書、自宅や会社では書籍版の辞書、という具合に使い分けている方もいらっしゃいますが、その様に、それぞれの特徴を把握した上で、用途に応じて適宜使い分けるなりして頂ければ良いのではないかと思います。
(2)CD-ROM
ビジネスパーソンにとっても、又、学生にとっても、検索語数が多くて便利なものとして、「英辞郎」(アルク刊、CD-ROM版)がお勧めです。英和・和英いずれの辞典としても使うことが出来て、ビジネス英語に限らず、様々な分野の用語の検索にも便利で、150万語以上(第3版の場合)の語句を簡単に検索出来る優れものでありながら、手頃な値段で入手出来ることから、翻訳家等のプロの方から一般の人に至るまで多くの方が活用していらっしゃる様です。
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